ヘナというハーブについて
インドで古くから伝わる
トリートメントと染毛効果を合わせ持つハーブです。
このトリートメント効果は、髪だけではなく地肌にも効果があります。
髪にツヤとコシとハリを与え、しなやかにします。フケやかゆみといった頭皮のトラブルも改善します。また、抜け毛にも効果があるとされるほか、長期の使用で白髪を増やさない効果もあるといわれています。
気温が高く、紫外線の強いインドで、髪の綺麗な女性が多いのにも貢献しているといえるでしょう。また、髪以外にも、ヘナタトゥーとして、結婚式など手の甲に綺麗な模様を描く天然染料としても使われます。
学術的ヘナ
| 【 学 名 】 | | ミソハギ科シコウカ属 Lythaceae の Lawsonia inermis , Lawsonia spinosa , Lawsonia alba , Lawsonia purpurea. |
| 【 英 名 】 | | Henna tree (ヘナ、ヘンナ) |
| 【 和 名 】 | | 指甲花 (シコウカ)、マツクレナイノキ、ミソハギ |
| 【 中 国名 】 | | 指甲花、散沫花 |
| 【 インド名 】 | | Mehendi (メヘンディ) |
| 【 欧 州名 】 | | Egyptian Privet |
| 【 分 布 】 | | 中国南部、インド、オーストラリア、北アフリカ |
| 【薬用部分】 | | 葉 (指甲花葉) |
| 【植物全体】 | | 双子葉植物。幹は高さ3〜6mに達し、樹皮は浅く縦に裂け、緑褐色で、多く分枝し、枝先には小さい棘がある。葉は対生につき、短い葉柄がある。葉身 は楕円形〜長披針形で先は尖り、全緑。繁殖は実生および挿木による。熱帯地方では広く栽培され、生け垣などにも用いられる。 |
| 【 花 】 | | 7mmくらいで小さく、頂生の円錐花序をなして多数につき、非常に香りが強い。花弁は4枚。色はふつう白である白、薄紅色、赤、淡緑色がある。ヘナ・オイル henna oil またはメヘンディ・オイル mehendi oil と呼ばれる香油は、香水として利用される。 |
【 果 実 】
| | 球形でエンドウ豆くらい。中に小さな種子を多数含み脂肪油が取れる。 |
| 【 成 分 】 | | ローソン lawsone (葉、果皮、種子に含まれる黄色い色素) 他に精油、マンニトール、没食子酸、脂肪、樹皮等含有 |
| 【薬効薬理】 | | ローソンには抗菌作用、抗炎症作用、止血作用、特に葉には皮膚病の予防効果、収れん作用(皮膚や粘膜を収縮させる作用で、髪にツヤとコシを与える)があるとされる。また、体内にたまった老廃物、毒素を排出する作用、血液浄化作用、神経調整作用があるともいわれる。髪に対しては、トリートメント効果として働く。髪の内部を保護するキューティクルをコーティングする働きに優れている。キューティクルがコーティングされると髪が刺激から守られ、髪の毛のタンパク質や水分が保たれる。 |
| 【 応 用 】 | | インドでは、葉を切り傷の治療に用いたり、皮膚病の予防薬として使われる。また外用薬としておでき、火傷、打撲傷、皮膚の炎症にも使われる。また興奮薬として使用されることもある。また、葉は古代エジプトの時代から、爪、手、足、頭髪の赤色の染料として使われてきた。インドやネパールの女性は結婚式やめでたい行事の時にはヘナを用いて手足に美しい模様を染め付ける。他に、暑い夏には、足裏にヘナを塗ってクーリングや体の毒素を排泄させるのに用いられてきた。アメリカでも民間薬としてハンセン病などに使用するなど、いわば世界中で薬効が知られている薬草である。
ヘナの葉と花 ヘナ・タトゥー
|
| |
|
| ヘナの有効成分ローソン |
| |
|
【有効成分】 | | lawsone ( ローソン、ラウソン ) 
|
| 【 化学名 】 | | 2-ヒドロキシ-1,4-ナフトキノン[2-hydorxy-1,4-naphthoquinone] |
| 【 分子式 】 | | C10H6O3 |
| 【 分子量 】 | | 174.16 |
| 【 融 点 】 | | 195〜196℃(分解) |
| 【含有植物】 | | ヘナやホウセンカ Impatiens balsamina に存在するナフトキノン構造を有する黄色〜オレンジ色素である。類縁体としてクルミ属天然染料の Juglone がある。 |
| |
ナフトキノン構造とは? 天然色素の中でも動植物、微生物界に広く分布するキノンの一つで、 VitaminK、lawsone、kapachol、dunnione等がある。代表的な VitaminK は、食品では納豆、クロレラ、青汁に多く含有し、止血作用、骨粗鬆症での骨量・疼痛の改善に医薬品として病院で多用されている。
|